中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

信陽毛尖(しんようもうせん)

読み しんようもうせん現地音 シンヤンマオジエン拼音 Xìnyáng Máojiān中国語 信阳毛尖別名 信陽茶、豫毛峰、Xinyang Maojian

河南省信陽市の緑茶で、中国の緑茶産地の北限に近い大別山の北麓で作られる。清明前後の若い芽を細く真っ直ぐに揉み、産毛の多い姿に仕上げる炒青緑茶。1915年のパナマ万博で受賞し、十大名茶に数えられる。製法は2008年に国家級無形文化遺産に登録され、地理標志産品の国家標準がある。

分類緑茶 / 炒青緑茶
産地河南省
製法殺青(さっせい)揉捻(じゅうねん)
外観細く締まって真っ直ぐで、産毛が多く、深い緑
水色黄緑で、産毛が舞って少し濁って見える
香り栗のような炒り香に、清らかな青い香り
濃く厚みがあり、甘みと渋みの釣り合いがよい

河南省(かなんしょう)の信陽市で作られる緑茶です。信陽は大別山の北麓にあり、中国の緑茶産地としては北のはずれに近く、四大茶区(しだいちゃく)では江北茶区(こうほくちゃく)に入ります。「毛尖」は産毛(毛)の多い芽先(尖)という意味で、細く真っ直ぐに揉んだ産毛の多い姿が特徴です。1915年のパナマ太平洋万国博覧会で金賞を受けたことから名声が広まり、[shidacha]に数えられます。製法は2008年に国家級無形文化遺産に登録され、地理標志産品の国家標準(GB/T 22737)が産地と等級を定めています。

製法と味

清明の前後から穀雨(こくう)にかけて、芽だけ、または一芽一葉の若い葉を摘みます。殺青のあと、鍋の中で手で葉を握って投げ落とすように揉む「生鍋(せいか)熟鍋(じゅくか)」の炒青製法で、細く締まって針のように真っ直ぐな形に仕上げます。栗のような炒り香と青い香りがあり、江南の緑茶より味が濃く厚みがあります。産毛が多いので水色は少し濁って見えますが、これは欠点ではありません。

等級と市場

標準では特級から四級までに分けられ、芽だけの細いものほど高く、明前(めいぜん)の芽茶は高価です。細い芽ほど高いという市場の評価から、若すぎる芽を摘んで香りの弱い茶になりがちだという指摘もあり、味を求めるなら一芽一葉のものを選ぶ人もいます。信陽では紅茶(信陽紅(しんようこう))も2010年ごろから作られています。

楽しみ方

ガラスのコップに少し冷ました湯を注ぎ、湯を足しながら飲むのが地元の飲み方です。産毛が多いので、湯を先に注いでから茶葉を入れる上投法(じょうとうほう)が向きます。

信陽毛尖の淹れ方

少し冷ました湯(80〜85℃)でガラスのコップか蓋碗に淹れる人が多いです。産毛が多いので湯を先に注ぐ上投法か、湯を少し注いでから足す中投法が向き、注ぎ出さずに湯を足して3〜4煎楽しみます。洗茶はしません。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク