中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

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雪片(せっぺん)

読み せっぺん現地音 シュエピエン拼音 xuěpiàn別名 雪片茶、冬茶、冬片、六雪、茶虎、単叢雪片、鳳凰単叢 雪片、Xuepian

鳳凰単叢(ほうおうたんそう)の冬茶のことです。広東省潮州の冬は暖かく、霜が降りても茶樹はゆっくり芽を出すので、秋の終わりから初冬にかけてもう一度摘むことができます。二十四節気の立冬(りっとう)(11月上旬)前後から小雪(しょうせつ)(11月下旬)ごろに摘んだものを雪片と呼び、産地では「一年で最後の一季」と言われます。「雪」の字はついていますが、雪の中で摘むわけではありません。

味と香り

寒さの中でゆっくり育った芽は糖分を多く蓄えるとされ、雪片は一年のうちで最も香りが高く立ち、渋みや苦みが少ない茶になります。水色は明るい黄色で、味は春茶より軽く、飲み心地はやや水っぽく感じることもあります。煎持ちは春茶に及びません。香りの立ち方は清香型の安渓鉄観音の秋茶に近い、と表現されることがあります。産地では夏茶や秋茶より高く、春茶よりは手ごろに売られることが多く、香りがはっきりしていて価格も手が届きやすいため、鳳凰単叢を初めて飲む人が最初に出会う茶になりやすいです。

六雪

雪片のうち、小雪を過ぎて寒さが本格化してから摘んだものを六雪(ろくせつ)と呼び分ける売り手がいます。雪片より柔らかく澄んだ味で、香りの立ち上がりが優雅で、春茶に近い飲み心地がある、として雪片の上位に置かれます。ただしこの区分は標準として決まったものではなく、気候の変動で節気どおりに摘めない年もあります。

どこで作られるか

雪片は主に低山から中山の、樹齢の若い茶園で作られます。標高の高い茶園の単株・老欉(たんかぶ・ろうそう)や古樹は基本的に春の一回しか摘まないので、高山の雪片はごく少なく、以前は「高山の雪片はない」とも言われました。冬に芽吹く葉が少なくまとまった量にならないこと、高い場所から生葉を人力で運び下ろす手間が大きいことが理由です。また、秋から冬の新芽は虫害を受けやすく、農薬の管理が春茶より難しいという声が産地にあり、安価な雪片は信頼できる売り手から買うのが無難です。

茶虎

雪片と春茶の間に、茶虎(ちゃこ)と呼ばれる茶があります。二つの意味で使われます。

呼び方何を指すか
低山・中山の茶虎年に数回摘む若い茶園で、雪片の次、本格的な春茶の前に摘む早春の茶。量が多く手ごろ
老欉の茶虎年に一回しか摘まない老欉でも、立春(りっしゅん)を過ぎると一部の枝が早く芽吹くことがある。春の摘採まで待つと大きくなりすぎるので先に摘んだもの。量は少ない

「虎」の意味は、大きい芽を指すという説明と、成長が早いことを指すという解釈があり、はっきりしません。茶虎は炭焙煎を一回だけ軽くかけて仕上げることが多く、雪片の高い香りと春茶の味の厚みの両方を持つ、と評価されます。

淹れ方

淹れ方は春茶の鳳凰単叢と同じで、沸騰した湯を使い、蓋碗に多めの茶葉を入れて短く注ぎ出します。春茶より軽いので、長く置くより煎を短く重ねるほうが香りを楽しめます。焙煎が浅いものは水分が残っていて劣化が早いので、買った年のうちに飲み切るのが目安です。

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