中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

山頭(さんとう)

読み さんとう現地音 シャントウ拼音 shāntóu中国語 山头別名 山头、山頭茶、茶山、古六大茶山、新六大茶山、老班章、氷島、冰岛、易武、布朗山

雲南の普洱茶で、茶を作った山や村を指す言葉。易武や布朗山などの茶山、老班章や氷島などの村ごとに味の性格が語られ、山頭の名前で値段が決まる。古くは易武を中心とする古六大茶山があり、いまは瀾滄江の西の新六大茶山も加えて呼ばれる。

雲南省(うんなんしょう)普洱茶(ぷーあるちゃ)で、茶を作った山や村のことを山頭と言います。普洱茶は「どの山のどの村の、どんな木から作ったか」で味と値段が決まる茶で、ワインの畑名のように山頭の名前が語られます。同じ西双版納(シーサンパンナ)でも易武(いぶ)はやわらかく甘い、布朗山(ふろうざん)は苦みが強く力がある、といった具合に山頭ごとの性格が共有されています。

古六大茶山(ころくだいちゃざん)新六大茶山(しんろくだいちゃざん)

清代に普洱茶の産地として知られたのは瀾滄江(らんそうこう)の東側にある易武(漫撒)、倚邦(いほう)蛮磚(ばんせん)革登(かくとう)莽枝(もうし)攸楽(ゆうらく)の六つの山で、これを古六大茶山と呼びます。易武はその中心で、茶馬古道(ちゃばこどう)の出発点として茶荘が並び、いまも古い餅茶(へいちゃ)の多くは易武の茶です。新中国成立後に瀾滄江の西側、勐海周辺の布朗山、南糯山(なんだざん)南嶠(なんきょう)勐宋(もうそう)巴達(はたつ)景邁(けいまい)が新六大茶山と呼ばれるようになり、老班章(ろうはんしょう)は布朗山の村、氷島(ひょうとう)臨滄(りんそう)勐庫(もうこ)の村です。

山頭の値段

老班章と氷島は普洱茶の二大高級産地で、2010年代以降は古樹(こじゅ)の生葉が1キロ数万元という値がつき、村の入口には検問まであります。人気の山頭は需要が生産量をはるかに超えるため、周辺の村の茶や台地茶が山頭の名前で売られることが常態化しています。山頭の名前は味の性格を知る手がかりとして役立ちますが、値段と名前だけで本物とは判断できません。

山頭を楽しむ

同じ年の春茶を山頭ごとに飲み比べると、雲南の広さと味の幅が分かります。有名な山頭にこだわらず、名前の知られていない村の古樹茶(こじゅちゃ)を探すのが、愛好家の楽しみでもあり、値段に見合った茶を見つける近道でもあります。

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