中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

特級(とっきゅう)

読み とっきゅう現地音 トージー拼音 tèjí中国語 特级別名 等級、一級、二級、宮廷級、特貢、貢級、礼茶、グレード

茶の等級表示の最上位に使われる呼び方。国家標準や地理標志標準は多くの茶で特級・一級・二級…と等級を定め、外形や芽の割合、審査点で区分する。ただし等級は見た目や原料の若さの区分で、産地や味の良し悪しを保証するものではなく、市場では「特級」の表示に規定の裏付けがないことも多い。

中国茶の等級表示の最上位によく使われる呼び方です。国家標準や地理標志産品の標準は、龍井茶、鉄観音、祁門紅茶(きもんこうちゃ)、白茶など多くの茶で特級、一級、二級、三級…といった等級を定め、外形(条索のそろい、色、芽の割合)、水色、香気、滋味、葉底の審査点で区分します。産地や工場が独自に、特級の上に「精品」「宮廷」「特貢(とっこう)」「貢級」などの呼び名を置くこともあります。

等級が表すもの

等級は主に原料の若さと見た目の区分です。緑茶や紅茶では芽が多く葉が若いほど上の等級になり、普洱熟茶では発酵後の毛茶(もうちゃ)を篩にかけて芽の部分を宮廷級(きゅうていきゅう)や特級、葉の部分を一〜三級、茎の多い部分を下の等級に分けます。同じ茶葉から分けたものなので、等級が違っても産地や樹齢は同じで、飲んだときの満足感は等級の上下と必ずしも一致しません。芽の多い等級は口当たりが軽く、葉の多い等級のほうが厚みが出ることもあります。

表示と実態

「特級」の表示は、標準に基づく審査を経たものもあれば、売り手の自称にすぎないものもあります。とくに日本の店頭や通販で見かける「特級鉄観音」「特級龍井」は規定の裏付けがないことが多く、表示だけで品質は判断できません。産地、摘採時期、製法、そして実際に淹れた印象を確かめるほうが確実です。祁門紅茶場のように工場ごとの等級体系が業界の物差しになっている例もあり、その場合は等級の意味を個別に知る必要があります。

見方の目安

  • 標準に等級のある茶(龍井、鉄観音、白茶、祁門紅茶、普洱熟茶など)では、等級は原料の若さや見た目の目安として役立ちます。
  • 烏龍茶や普洱生茶の値段は、等級より産地(正岩、老欉(ろうそう)、山頭)や樹齢で決まることが多く、等級表示はあまり使われません。
  • 「特級」の上にさらに上級の呼び名がある場合、その体系が誰の定めたものかを確かめます。

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